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ITインフラ 個人用ネットワークドライブ

これはAWSなどのクラウドやOffice365やGoogle Driveがリリースされる前のお話になります。

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PC上のドキュメントは基本的に個人のPC内に保存される時代でした。よほど重要なものについてはファイルサーバーなどを部門毎に設置し、バックアップするような時代でした。

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PCの信頼性は向上していたものの、HDD障害やウイルス感染によるドキュメントの消失、それを復旧するための拠点IT部門の作業はかなり負担となっていました。

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その頃には、私も全社の情報セキュリティ委員会事務局の任務も担うようになっており、情報セキュリティの観点からも国内全従業員向けのファイルサーバーを準備する事にしました。

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でも、さすがにそれほどコストをかけられないと思い、安価な機種を選定し、国内の主要拠点にラック型のファイルサーバーを設置しました。

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最初は一人当たり20GBを割り当て、Pドライブという名(Privateの意味)で個人利用のPCすべてに設定を行いました。

ドキュメントだけならこのサイズでも十分で、どうしても足りない場合は費用をいただきサイズ拡張して運用していました。

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利用者の皆さんにはCドライブ内でなく、Pドライブに直接保存してください。Pドライブはバックアップも自動でとられているので安全ですよ。と利用を促しました。心配していたネットワーク遅延もほぼなく皆さんに使ってもらえるようになりました。

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ただ、コストを抑えるために安価な製品(一部のWindowsの機能を正式にサポートしていない)を選定したため、時々トラブルが発生させてしまった事は反省点です。

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全社にPドライブが認知されてからは、有名なNASメーカー製品に切り替えを行いトラブルも無くなりました。

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このPドライブ、セキュリティ面だけでなく、PC交換時の拠点IT担当者の業務負担を大きく削減する事までは当初は想定していませんでした。

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今はMS365などでクラウド上で1TGの容量が確保される時代になりましたので消滅していますが、社内クラウド的な事を先に始めていたので、社外クラウドに対しても大きな不安はなかったように思います。

2025年11月10日

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