データ活用システム 海外展開
日本である程度広がりをみたものの、全社売上の9割を占める海外拠点への展開が急務でした。
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米国、欧州、東南アジア、中国、台湾、韓国が主な国ですが、それぞれの国にも営業所や拠点が点在しています。日本で作ったものをそのまま持って行ったのではあまり意味がないと考え、各地域毎に配置されていたAS400のデータそのものを活用できるシステムを構築し、それと日本とほぼ同じシステムを英語化し導入する事にしました。
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現在はグローバルで1つの基幹システムが主流だと思いますが、当時(1999年頃)は各地域毎に別々の仕組みで運用されていました。でも1つの企業として管理方法は統一すべきと考え、基本的に同じようにデータが活用できるデザインにしました。
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若手メンバーと共にシステムを作成し、地域毎にシステムを導入するため、1地域2ヶ月くらいの期間をかけてシステム導入と教育に奔走しました。今まで日本の担当者に聞かないとわからなかった情報や他地域の情報なども見られる事は、非常に有意義だったらしく、日本よりもはるかに反対意見は少なく、瞬く間にシステムは広がりました。
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アメリカ、ヨーロッパを皮切りに中国、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国などこの頃は世界を飛びまわっていました。アメリカで作ったものをヨーロッパで更に磨き、それを再度アメリカに展開したりして、毎週のように最新版を各国に配布していました。
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やはり、システムは現場に使ってもらってなんぼ。です。技術的なハードルや固定概念にとらわれず、何でも挑戦し乗り越えていくことが、現場の為になる事を学びました。
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システムは全て日本で開発していましたが、支援していただいている企業の方にも実際にシステム使っている現場を見ていただきたく、アメリカまで出張していただいた事もありました。
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全世界に展開するまで3年程かかりましたが、全社グローバルの情報共有ツールが整備された事は、想像以上に大きな事だったらしく、現場の皆さんだけでなく、経営層の方々からもお声がけいただけるようになっていました。
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明日は生産計画部門への展開のお話をします。
2025年10月21日

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