データ活用システム その11
営業スタッフ向けの情報活用システムの目途がつき、次は営業担当者向けのシステムを目標にしました。
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先に全世界の連結販売管理のアプリを開発はしていましたが、それだけでは十分ではないと感じていました。
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当時会社全体の売上の9割が海外売上で、需要に生産が追い付いていない状況でした。
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システムでは製品は作れませんが、何かシステムで支援出来る事は無いかと考えた末、全世界の最新の製品在庫を見られると良いのではないかと思い、全世界から製品在庫の情報と受注残の情報を集めて見せるシステムを開発しました。
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つまり、自分の拠点に在庫が無くても、他の拠点から受注引き当ての無い在庫が無いか確認できるようにしたのです。在庫だけだと、受注の有無がわからないと思い、製品別の在庫&注残を全世界で共有する仕組みにしました。
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システムとしては、データを精度よく日々集められれば、見せる側はさほど難しいものではありません。
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品名の一部を入力するだけで、関連の製品の全世界の在庫と受注が画面で照会できるようにしました。
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これが想像以上に好評でした。アメリカの営業がヨーロッパから在庫を譲ってもらったり、逆に過剰在庫の状況も見えるようになりました。
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この情報はその後、生産計画にも生かされるようになり、今でもなくてはならないシステムになっています。
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ただ、このグローバル在庫照会のシステムを全世界に展開するにあたり、当時の営業本部長にシステムを見ていただく事になりました。営業会議の場で営業企画部長が私を本部長に紹介された時の本部長の言葉にびっくりしました。
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私には非常に衝撃的な言葉で、驚きを隠せませんでした。
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このお話は明日に続きます。
2025年10月16日

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