データ活用システム その10
帳票をExcel化したシステム導入のお話です。1997年当時のお話です。
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いよいよシステムの審判が下る日、新幹線の中では勝率は50%と勝手に思っていました。
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業務経験の豊富なリーダ格の2名が1ケ月紙の帳票無しで業務をしてくた結果によるシステムの審判です。
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他のメンバーの方々も従来よりも積極的にシステムを使ってくれたようでした。
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アンケートも事前に配布しており、その内容に一通り目を通した後に、リーダーの方から、
「慣れは必要だが、紙よりも早く必要な情報にたどり着ける事も多かった。」
「手書きの業務が減って、ミスも少なくなるように思う。」と想像以上に前向きな評価を口にしてくれました。
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このリーダの言葉に目頭が熱くなったことを覚えています。本当にうれしく思いました。.
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実は、Excelに情報を出すだけでなく、そこから派生した業務を支援するような機能も付加したり、付箋メモに背景色をつけたり細かな要望に応えてきた事も功を奏したように思います。
(外部のソフトではこんな事までは絶対しないだろうという事も開発してきました。)
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否定的な意見を述べていた人もこのリーダーの言葉を受けて使ってみようという気になってくれたようです。つまり、食わず嫌いな面で反対していたようでした。
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その後もアンケートの結果などを含め改善に改善、教育なども重ね、数ケ月後にはほぼ全員が紙の帳票無しで業務遂行できるまでになりました。
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更に出荷履歴(出荷報告書)や、納期回答情報の履歴照会など様々な機能を付加し、今まで手作業では不可能だった情報まで参照できるようにしました。
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新しいシステムを定着させる事の難しさを身をもって体験させていただきました。
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新しい事は小さく始めて大きく育てる。をまさに実践したことになります。皆さんのお陰です。
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その後、このシステムは大阪から日本全国に広まり、今では海外拠点まで展開されるまでに成長し、日々の業務に活用されています。基幹システムはレガシーからERPに変わりましたが、この情報活用のシステムは以前と同じように活用されています。
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明日は、営業担当者向けの情報活用システムについてお話します。
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2025年10月15日

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