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データ活用システム その5

ツールの選定も目途がつき、具体的なデータベースの設計・開発に取り掛かりました。

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幸いにもAS400でデータベースの設計を行っていましたので、協力会社の担当者と協議を重ねました。

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データベースの基本は正規化です。つまり同じ情報は必ず1つのデータベース(テーブル)に存在させる事が設計の基本なのです。でも今回開発の対象にしたのは、世界各国から集めた売上や在庫のデータです。当時の各国の基幹システムでは、マスターを使いまわしていたり、マスターが削除されている事が多々ありました。

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つまり、全ての売上データのマスターが存在していないのです。そうなると、外部結合という手法でSQLを処理する事になるのですが、数百万件のデータを外部結合しながら検索や集計をすると、レスポンスがかなり悪化する事がわかってきました。

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私はできれば5秒、遅くても10秒が待ち時間の限界だろうと思いましたが、正規化の手法では到底このレスポンスは出ない事がわかりました。

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又、売上管理は常に横軸に年月を表示しながら予算対比や前年対比するのが通常でした。

つまり、項目に月をもってしまうとデータの件数が単純に12倍になってしまい、レスポンスに影響していました。

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勿論、サーバの能力の問題もありましたが、そんな事はユーザには関係ありません。

プロトタイプとして構築するシステムは何としても成功させたく、データベース設計の基本よりもレスポンスを優先した設計にする事に決めました。

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続きは明日。

2025年10月7日

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