米国工場・生産管理システム その2
米国駐在時代にIBMオフコン(AS400)上に構築した生産管理システムのお話です。
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まずは生産管理システムとして持つべき基本機能のご紹介です。
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1)在庫管理と入出庫受払管理
生産システムに限りませんが、基幹システムの基本はこれが一丁目一番地ですね。
材料在庫だけでなく、完成品の在庫もちゃんと管理できる機能が必要です。通常の入出庫だけでなく、在庫調整や返品、棚卸など様々な業務に対応した受払機能が必要です。
一方、仕掛品の在庫は我々が構築したシステムでは管理できていませんでした。
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2)生産計画
完成品の日程別の生産計画を保持する機能がまずは基本です。品種が多い場合などは計画自体を支援するシステムが必要ですが、カリフォルニア工場の完成品は50品目程度でしたので、計画だけを入力できる機能に留めました。
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3)BOMとMRP(部品表と材料所要量計算)
完成品の生産計画から部品表展開し、現在保有する在庫を差し引いて、購入必要な材料計画案を作成する機能です。材料の発注単位数や発注~入庫リードタイムなども考慮しなければならず(当然ですが)この機能開発にはかなり苦労しました。
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4)材料発注~入庫~検収
これも日本機能として必須の機能になります。単にPurchaseOrderが発行できるだけでなく、サプライヤ単位の単価マスタ、取引条件などの管理、海外からの輸入品については、サプライヤからのInvoiceを元にOnBoard(船積)在庫管理~輸入計画なども必要になります。
入庫時のPO(PurchaseOrder)消込、検収からのAP(Account Payable)計上、検査機能なども必要になります。
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この続きはまた明日。
2025年9月17日
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