売上管理システム その3
昨日は画面のレイアウトの話をしました。今日はその続きです。
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System38(AS400)システムですので、マウスはありません。(PCもまだDOSの時代)
キーボードだけで操作してもらう事が条件です。
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昨日画面イメージのご紹介をしましたが、もうひとつどうしても盛り込みたい機能がありました。
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それは、ドリルダウン機能です。ドリルダウンとは深堀りという意味で、システムで言えば、指定した部分をより詳細に見せる機能を言います。
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全体の合計を最初の画面にしたので、気になる箇所をより深堀したくなるのが人間です。
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そこで、画面の左端に1桁の入力枠を作り、そこに1を立ててEnterすると、より詳細の情報が見られるようにしました。
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例えば、合計の行に1を立てれば、その下の組織別に分解された表がでてきたり、製品Gの行に1を立てれば、もう1段階分解された小分類のグループ別の表がでてくる工夫をしました。
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一番深いところまでドリルダウンすると、最終的には得意先/品名別まで見られるようにしました。
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これも大変好評でどの地域、どの得意先、どの製品がどういう状況なのか画面を見るだけで概要がつかめるようになりました。売上が立たない(出荷できない)理由まではシステムではわかりませんが、今の状況がほぼリアルタイムで把握できる事の効果は想像以上に大きかったようです。
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それまでは業務部門の人達だけにシステム端末を導入していたのですが、このシステム導入後は、経営層は勿論、全ての営業担当者にもシステム端末が導入されました。
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この頃から、ハードウエア以上にソフトウエアの重要性を認識し始めたように思います。
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明日はこのシステムを支える為のデータベースについてお話します。
これもかなり常識外れな設計だとおもいますよ。
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2025年9月11日
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