電子メールシステム その2(完)
時代は1980年代後半、PCはDOSのOSだけで、勿論インターネットもありませんでした。
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そんな時、私は社内のコミュニケーションツールとして、System38というIBMのオフコン上にメッセージ交換システムを設計、構築しました。
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IBMの5250端末上で文字によるメッセージ交換システムでしたが、1つだけ現在の電子メールにもない機能を実装していました。
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それは何だと思われますか?
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それは、受信者毎にそのメールを読んだ時刻が一覧でわかる機能です。
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社内のメッセージなので、一度に多くのメンバーに一斉メールを送る事が多々あります。その際、送信者、受信者共に宛先メンバー全員の既読時刻が一覧で確認できる機能を開発しました。
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これがしたかった為にこのシステムを開発したと言っても過言ではありません。
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現時点で、誰が未読なのかが一覧でわかる事でその人だけに周知事項のフォローをすれば良くなりました。また、英語で説明する事が苦手な日本人でも、メッセージにする事である程度相手に伝わるという効果もあったようです。
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インターネットを通じて社外の人にも送信できる電子メールが普及し、活用範囲は限られましたが、それまでは皆さんによく活用いただきました。
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今の電子メールにもこの機能があれば便利なんだけどなと、思う事がありますね。
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2025年9月8日
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