ダンピング対応システム その3(完)
2回にわたり私が米国に赴任中に設計、開発をした、ダンピングシステムをご紹介しています。
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開発までの経緯をご紹介してきましたが、開発したレポートを企画部門の責任者に見せながら見方と計算方法を説明しました。
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その時は、へえこんな事ができるですね。と少し驚かれたように感じましたが、それをダンピング訴訟に対する証拠書類になりうるかどうかは別問題です。責任者の方の預かり事項となり月日が経ちました。
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数ケ月後、社長から私の作ったレポート、政府から派遣された監査会社の方々が感心されていたよ。ありがとう。というお言葉をいただきました。結果、賠償額も大きな金額にならずに済んだという事も知りました。
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確か1989年頃です。競合他社に比べ不当な価格で販売していない事をシステムで理論的に証明できたのだと思います。結果、監査会社の工数も大きく削減されたのだと思い、良い印象を持ってもらえたのだと、想像しています。
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監査するのも結局は人ですから、適切な資料が迅速に提供する事で訴えられている側であっても印象が良くなる事、結果致命傷には至らない事もある事を知りました。
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誰に頼まれたという事なく、私が勝手に作ったものでした。この時から何でも自分で考える事が習慣になったように思います。若造だった私のシステムを信頼していただいた経営者の方々にも感謝しています。
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2025年9月4日
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