8.レガシー脱却方法まとめ その2
数週間にわたりレガシーシステムからの脱却方法についてご提案させていただきました。
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つい先日、yahooニュースに下記の記事が載っていました。
レガシーシステムに最も依存している業界とは-Yahoo news-
ニュースによると、レガシーシステムから最も脱却できていないのは製造業だそうです。
驚く事にレガシーが残っているのが81%の企業にもなるとの事。
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でも、私には納得できる数字です。理由は製造業にやる気や資金がないのではなく、ERPにレガシーを置き換えるだけの機能が備わっていないからだと思います。
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ERP会計システムは導入できたとしても、生産や営業の領域は各社個別の部分が多くERPには置き換えができません。ERPに業務を合わせるべきという評論も目にしますが、出来る部分はごく一部で業界全体で取り組まない限りERPの業務に合わせる事もできない事も多々あります。
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つまり、ERPは日本の業務標準を考慮したものにはなっていません。特に生産領域では製品や企業毎に重点管理ポイントも管理方法も異なります。ERPにはそれらを満足するための機能もありませんし、管理と名の付く機能はほとんど備わっていません。
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それをERPに求めてもコストと時間がかかり、終わりの見えない泥沼になるのです。
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そこで、それらの個別の機能はERPとは別の世界で作ってしまうのです。勿論レガシーインフラ以外で作らなければなりませんよ。
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一見、遠回りのように聞こえるかもしれませんが、私が関わったプロジェクトでは、この方法が一番早く、安く完成しています。
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海外含め他社の事例をみても、製造業はほぼ全ての企業でこの形式でERPを導入しています。
中には1社でERPを2つ購入し、1つは会計を基本とするERP、もう一つは生産領域に特化しその製造方法に合わせカスタマイズしたERPで運用している企業もありました。
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高価なERPだから何でもできる。という思い込みは今日から捨ててましょう。
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2025年8月28日
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