4.外部システムの開発 その2
今日は開発会社との契約のお話をしたいと思います。
.
勿論、外部システムを自社内で開発できれば一番ですが、最新のIoT技術などを使ったシステムを構築したい場合など社外の協力会社に開発を委託する必要が出てくると思います。
.
.
開発にあたり、概要の仕様をまとめ、開発の見積を複数社から取る事から始まると思います。
.
先にも述べましたが、外部システム開発はアジャイル型でスピード&改良重視と考えていますので、まずその意向を先方に伝えます。
.
私の経験上、この段階で「アジャイル開発はできない」と言ってくる会社が半数はあります。
.
私は出来ないのではなくやったことが無いと理解し、「じゃあやってみましょう」と伝えます。この時点で良い顔をしない会社とはまずお付き合いはしません。
.
なぜなら、やったことのない事にチャレンジする気が無い会社に大事な開発は任せられません。開発は常にチャレンジです。様々な困難を乗り越えて開発していくものですから。
.
アジャイル方式で開発するにあたり、気を付ける事があります。最初から大きな開発を任せない事です。特に新しい会社とお付き合いするときは、まずは小さな開発で我々のアジャイル開発手法に慣れてもらう事、我々の要望についてこれるかどうかを見極める必要があるからです。
.
.
開発者のスキルは勿論ですが、こちらからの要望や問い合わせに対するレスポンスなどを確認します。 これも経験上の話になりますが、応答が遅い人や説明が技術的すぎて良くわからない人は避けるようにしています。
.
100点に時間をかける人より80点でスピード重視で開発してくれる人を探します。
会社との契約ですが、良い技術者を探す事に重点を置きます。
.
良い人が見つかれば、多少単価が高くても良しとします。この世界は良い人とできない人との差がとても激しい世界です。
.
できない人に100支払うより、できる人に150支払う事で5倍生産性が上がる事がよくあります。システムは人(職人)が作るものですから。
.
.
人が見つかれば、社内決裁を経て開発会社と契約を進める訳ですが、できるだけその人が働きやすい契約内容にするよう努めます。
.
.
アジャイル型開発は、80点から改善を重ねる手法ですので、完全な終わりが見えない事があります。なのに単発での契約にしてしまうと、改善が進まない事になります。改善の度に見積をとって開発するのは非常に非効率で開発はすぐできるのに手続きで時間がとられる事がままあります。非効率です。
.
私の場合は、本当に良い人がみつかりある程度の開発量があれば、自由に開発してもらうために、人月の契約にする様にしています。
.
その方が各段に開発スピードも上がり、結果ユーザの満足度もUPします。
.
.
開発頂いた方に、直接ユーザの反応を伝える事で開発者のモチベーションUPにも繋がっていると、開発者の方はみなそう言われます。 自分が作ったものが役に立っている事がわかるだけでもありがたいという声も聞きますね。
.
.
実は、今では外部システムだけでなく今ではERP関連の開発もアジャイルで進めています。
でも、この開発手法が問題になったことは今までありません。
.
.
長くなりました。 明日は開発したものを現場に導入する方法を少しお話します。
2025年8月6日
コメントを残す