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社内IT応援ブログ

BPOという発想

皆さんはBPOという言葉を聞かれた事はありますか?

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BPOは Business Process Outsourcing の略で業務を外部委託する事を指します。

今から10~15年くらい前に大きく取り上げられ、当時は人件費の安い中国の会社に業務を委託する事が取りざたされました。

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特に大連には日本語ができる人が多く、多くの企業が大連にBPO拠点を設立したり、BPO企業に業務を委託したりしていました。勤務時間や休日も日本に合わせてくれるのが常で非常に便利な存在でした。それ以降中国の人件費も高騰し現状はわかりませんが、BPOという考え方には参考になるものが多数あります。

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社内IT部門だけでなく、各部門にも決められた手順で作業を行う業務は数多くあるはずです。

例えば、システムIDの登録作業やメール等による連絡、各種マスターの登録作業、毎日行う特殊権限IDのログ監視など、手順が決まっているものは全てBPO化できるはずです。

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でもそれを外部の企業に委託すると利益を上乗せされ、日本で行うのと大きなメリットがないケースも出てきているはずです。

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そこで私が提案したいのは、他社ではなく海外の日本語ができる人材が多くいる自社内の海外拠点にBPOとして業務を委託する方法です。

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大連に自社の工場などの拠点があれば、その工場に業務を委託してしまうのです。

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勿論、日本の時間や休日で働いてもらう事の交渉は必要ですが、日本の休日は中国、アジア諸国にに比べるとかなり多いので喜んでくれる従業員もいます。

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それに立ち上げ時は、業務を覚えてもらう為に日本に2-3週間出張してもらう事を提案すれば喜んで来てくれる人も多いと思います。

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最終的にはコストは日本で負担する事になりますが、IT関連業務だけでなく最終的には経理や総務など他部門の業務まで広げれば大きなコスト削減につながるはずです。

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日本は今以上に人材確保が問題となり、BPOはその対策のひとつにもなる手段です。

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関連会社が海外にあれば、検討の余地は大いにあると思います。

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海外関連会社との交渉、見積、業務の洗い出し、契約締結などやるべき事は沢山ありますが効果は大きいですよ。

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御社でやったことがないのであれば色んな障害や反対派は出てくると思いますが、大きく効果がでる事が試算でき、海外拠点も味方になってくれ、現地の良い人材の確保ができれば8割は成功したようなものです。 やってみる価値はあると思いますよ。

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1点注意しなければならないのは、海外は日本以上に人材の流動化が激しい事です。その対策として最低2名以上の人材の確保をお勧めします。

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2025年6月18日

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