中国本部への赴任5
ある日突然、自分の会社がヨーロッパの会社を買収する事が発表されました。
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買収と言っても、敵対的なものではなく、相手の立場を尊重しお互いWin-Winになる関係を目指すものでした。
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先方は既に基幹システムとしてSAPを古くから導入していました。それに対して我々はレガシーの自社開発システムでした。勿論ERP導入の計画はありましたが、まだまだ先の予定。
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しかし、ERPに関わらず相互ビジネスは進めないといけません。例えば先方が生産した製品を自社の得意先に販売したり、その逆もあったりと、お互いのシステムを連携させなければなりません。
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先方も中国内に3工場保有しており、そこで生産したものを自社の販売網で販売する事が求められました。先方との受発注データの送受信の方法を取り決め、自社の各部門に運用のルールを周知し、何とか大きな問題なくシステム連携できるようにしました。
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お互いのシステムや運用を理解しながらも連携させる事は想定以上に容易な事ではありませんでした。
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そして、その後、自社の製品を先方の工場で生産し、自社や先方の販売網で販売する話が持ち上がりました。
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自社の製品を先方のSAPで生産させる初めての試みとなりました。このお話はまた明日。
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2025年12月9日

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