ITインフラ BPO
少ない体制を維持しながら、何とか今まで以上の成果をあげられないかと考えました。
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そんな時、頭にBPO(Business Process Outsourcing)と考えが頭に浮かびました。
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つまり、現状各部門が行っている定型業務を外部委託してしまうという発想です。
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定型業務とは各システム毎に行っているID登録作業はじめ、各種マスター登録業務、システムログの監視、費用付け替え業務や月次レポート作成まで様々な業務を指します。つまり内部の人間には想像的、チャレンジングな業務に専念してもらおうという発想です。
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でもそれを社外に委託したのではコストが増えるだけになってしまいます。
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そこで、データ活用で世界をまわっていた時に訪問した大連工場が頭に浮かびました。
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大連工場は歴史的な背景もあり、日本語が話せる現地メンバーが多数いました。現地の出向者も日本語でコミュにケーションができるくらいの充実ぶりでした。
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当時、大連は多くのBPO企業が設立され、日本企業も大連のBPO企業に業務を委託していた実績がありました。
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そこで大連工場の社長に大連工場内にBPOの部署を作ってくれないかとお願いしました。勿論業務委託契約書を取り交わし、費用を支払いました。
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社内ITの各部門に声をかけて趣旨を説明し、確か15程度の定型業務が集まり、大連の担当者に数週間日本に業務手順を学びに来てもらいました。
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中国とは1時間の時差もあり、休日も異なります。昼休みも含め全て日本時間、日本の稼働日で働いてもらう事になりました。
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当初は社内IT部門の業務だけでしたが、他のスタッフ部門の業務にも拡大し、大きなコスト削減と業務の効率化が図れたように思います。今でもそのBPOは続いていると聞いています。
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世間的にはBPOは社外に委託するのが当たり前の時代、社内BPOという形を独自に確立した事になります。
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ただ、当時は中国拠点の労務費は圧倒的に安価でしたが、今はかなり日本とひっ迫しているかもしれません。コスト面をよく検討される事をお勧めします。
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2025年10月28日

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