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社内IT応援ブログ

データ活用システム その16

今日は、製造部門におけるデータ活用のお話になります。

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当時は事業部制をとっており、製造部門は製品の製造だけでなくグローバルでの販売、損益、在庫管理など事業運営責任を負っていました。

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しかし、私達の作ったグローバルな情報共有システムができるまでは、海外の顧客や数量、売上、在庫などの情報はせいぜい月に一度人づてに聞く方法しかありませんでした。

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なので、事業部の企画部門、生産計画部門はじめ皆さん驚かれた事を覚えています。

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データも毎日更新され、最新の重要情報がいつでも手に入るわけですから。

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ただ、この時課題と感じたのは、各事業部毎に似た情報をバラバラな形式で管理、運用している事でした。皆さん現状の形式に何とか合わせてデータ提供してほしいと言われるのですが、それを始めると業務の標準化も進まず、開発にも膨大な時間がかかります。

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そこで、私は皆さんが共通で使える形式のシステムを1つ作り、それ以上のものを求められる部門には、データをSQLで自由に取得してもらう方法をとりました。事業部によっては自部門でデータをサーバーに取込み、自分達の情報を加え自由に活用するだけの技術や要員を抱えている部門もありましたので。 

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そこまでの技術や要員のいない事業部には、事業部固有のマスターなどをデータとして取込み、マスター情報を付加した形で情報が見られるような工夫もしてあげました。

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業務標準化というのはあるべき姿ですが、その理想だけでは現場はついてきません。結果情報活用が進まないというのは何としてでも避けないといけません。ユーザあってのシステムですので、このあたりの塩梅、落としどころは色々考えました。

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その甲斐もあり。全社ほぼすべての事業部で我々の情報活用システムが活用されるようになりました。

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明日はデータ活用システムの最終回にしたいと思います。

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2025年10月23日

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