データ活用システム その1
1995年にカリフォルニア工場から日本に帰任し、本社情報システム部門として取り組むべきテーマを探していました。
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米国から帰任したせいか、日本のシステムは数年は遅れていると感じた事を覚えています。
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ネットワークはアメリカでは既に販売していないToken-Ringという規格のネットワークをまだ日本では販売していたり、パソコンもまだ1人1台には程遠い現状でした。
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特に気になったのは、システム情報の活用が進んでいない事でした。IBMレガシーシステムで使い方を熟知した人達しかデータにアクセスできない状態でした。レガシーシステムは1件ずつのデータを処理する事はできますが、数千件程度のデータを俯瞰する事はほぼできません。
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当時はExcelもまだ普及しておらず、扱える環境も無かったのですが、それにしてもシステムのデータが十分共有、活用されていない事は直ぐに課題として認識できました。
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レガシーシステムでは限られた画面か、帳票という制限の中でしかデータが活用できない事はわかっていたので、すぐに他の手段を探し始めました。
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当時、レガシーシステムに対して、サーバーやSQLベースのデータベースなどを使ってシステム構築する事が少し認知され始めた頃(オープンシステムという名前で呼ばれていました)でWindowsも3.1というバージョンが出始めた頃で、何かできそうだとは感じていました。
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でも、全て手探りの状態でしたが、以前お世話になっていたベンダー様がオープンシステムのサポートをしていただける事を知り、何もわからないままに試用版のシステムを作ってみる事にしました。
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当時の情報システム部長を何とか説得し、試験用の予算を割り当ててもらったことを覚えています。
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続きはまた明日。
2025年10月1日

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