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米国工場・生産管理システム その7(完)

カリフォルニア工場でのシステム導入のお話最終回です。

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1990年からシステム準備を始め、1992年から3年間でシステム導入を行いました。

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それまで基幹システムを使った事のない現地メンバーにシステムを定着させるのは思った以上に大変な事でした。

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特にというか、以外というか、想像以上に難しかったのは、倉庫の受払と在庫の関係を理解してもらう事でした。

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基幹システムは、受払の結果として在庫が計算される訳ですが、現場は在庫が合えば良いという考え方が主で、受払のデータ入力を徹底させる事が大変でした。

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システム導入前は、多分月末の在庫だけを経理に報告すればよかったのだと思います。なので急にリアルタイムで細かな入出庫データを入力してもらう事に想定以上に抵抗がありました。

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入出庫受払は全てのシステムの基本のき。1丁目1番地です。何よりも優先すべき事項なのですが、この徹底だけで1年くらいを要したように記憶しています。これができないとシステムが信用できなくなるくらいのインパクトがあります。

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当たり前の事を当たり前にこなしてもらう事がいかに重要かをこの時に身をもって知りました。

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この工場は現在は存在していませんが、この時の経験が後々の課題解決に役立った事は言うまでもありません。

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2025年9月29日

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