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電子メールシステム その1

私が主導し、開発してきたシステムのご紹介の2つ目は電子メールシステムです。

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電子メールは、今でも当たり前ですが、私が米国に赴任した1980年代後半はまだPCもDOSと呼ばれるOSだけで、インターネットも当然ない時代でした。

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社内のシステムはSystem38と呼ばれたIBMの汎用機で開発運用をしていました。5250と呼ばれる専用の端末(横80文字、縦24行の黒い画面)が個人のデスクに置かれ、業務をしている状況でした。

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受注管理、在庫管理、出荷/売上、輸出入など主な業務をこの汎用機1台と専用の端末数十台で運用している状況でした。基幹システムは独自に開発し幸いにも大きなトラブルなく運用はできていたのですが、営業と業務部門、業務と倉庫、全社へのお知らせなどは、ミーティングと対面、電話/Faxが主な手段でした。

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この環境では、関係者全員へ特定の情報を周知徹底する事が難しいだろうと感じ、レガシーシステムで情報共有のシステムを作れば時間の節約と業務効率化になるのではと考えました。

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早速、設計&開発に取り掛かり、1ケ月程度で電子メールの様なシステムができました。

宛先とタイトル、メッセージ本文を入力して送信するだけのシンプルなものでした。

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メッセージが届いた事がわかるように、ほぼ全ての業務メニューの右下にメッセージの有無が点滅してお知らせする機能を持たせました。端末にはマウスという便利なものはありません。

代わりに端末のファンクションキー(F1~F12)にメール機能を割り当て、少しでも迅速にメッセージにたどり着く工夫もしました。

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添付ファイルや文字の修飾機能もありませんが、1つだけ現在の電子メールにもない機能を実装しました。

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その説明は、次の回で。。。 今でもあればいいな。と思う機能ですよ。

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2025年9月5日

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