7.ERPの導入効果確認 その3
もう1つERP導入に伴い、是非狙っていただきたいポイントがあります。
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それは、製造工場内の工程在庫管理です。
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私の経験上、製造現場内の在庫管理は従来のレガシーシステムでは管理できていないのがほとんどです。材料倉庫の在庫管理はできていても、それを工程に払い出した瞬間に在庫から引き出されます。でも、実際は工程に在庫が移動しただけで、まだ使用されていないのが現実です。
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実際の生産が進むにつれて材料が製品に組み込まれていくのが現実です。この工程在庫の管理がERPではバックフラッシュという機能を使う事で管理できる様になります。
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バックフラッシュとは、生産数に基づきBOM(Bill of Material)の材料使用数を理論上引き落とす処理を言います。BOMの使用数と実際の使用数に大きな差が無いケースはこの機能が使える様に思います。
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そうすると、倉庫の在庫だけでなく、今の工程在庫まで把握でき、より在庫の精度が上がります。
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在庫の精度が上がる事はシステム導入の基本であり、永遠のテーマです。
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是非皆さんの会社でも狙ってみてはいかがでしょうか。
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勿論これもERP導入前から狙うべき効果です。
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2025年8月25日
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