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7.ERPの導入効果確認 その1

本日からはERPの導入効果確認のお話をしたいと思います。

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ERP導入前のコンサルタントのプレゼンでは、経営に関わるあらゆるデータがリアルタイムで把握でき、迅速な意思決定や経営判断ができる。画面をみればすぐに課題や対応すべきポイントがわかるなど、と夢のような事が謳われていたかと思います。

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でも、それはERPを導入しただけではこの夢のシステムは実現しません。ERPは会計を中心とするあくまで基本のきのシステムにすぎません。

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でも先のブログでも述べた通り、ERPを導入後真っ先に確認しなければならない事があります。とくにSCM系(製造、販売)のERP導入時は、まず在庫の精度です。

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ERPの導入の仕方にもよりますが、ERP導入後はほぼリアルタイム、最低でも日々、システム上の在庫と実在庫が一致するはずです。一致していないとなれば大問題!!です。

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月末の棚卸を待たずに、ちゃんと在庫の精度をサンプリングでも良いので必ず確認してください。在庫が合っていれば、基本的に入庫(IN)と出庫(OUT)も合っているはずです。

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システム部門の方は合致して当たり前と考える技術屋さんが多いと思いますが、在庫の精度を上げる事は想像以上に難しいんですよ。 様々な理由(数え間違い、入力ミスなど)で差異が発生します。もし差異が見つかったら原因を特定して、自動化などで問題点をつぶすなどの対応をしなければなりません。

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アメリカではよくGarbage in Garbage out と聞きました。システムにゴミを入力すれば、ゴミしか出てこない。という意味です。つまり、システムにはゴミを綺麗な物質にする機能はありません。

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つまり、ゴミをいかに入れないかを導入した後も、追い続けなくてはならないのです。

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結果が在庫の精度として表れてきます。この精度が上がらない様ではERP導入効果を図る意味はないと私は思っています。

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2025年8月21日

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