5.外部システムの導入
本日は開発した外部システムを現場に導入する方法を説明します。
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今までの話で、外部システムは既存のレガシーシステムの機能を超えるものを基幹システム外で開発するものと説明してきました。
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機能はレガシーを大きく超えるものにできたとしても、自信過剰は禁物です。
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なぜなら、現場の皆さんは、レガシーシステムに永年慣れ親しみある意味思い入れもあるものです。 いきなりぽっと出の外部システムを提供したとしても、それに使い慣れていただくにはそれなりの時間と改善が必要なのです。
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なので、私はいきなり数百人のユーザに展開するのではなく、せいぜいキーパーソンの方々10~20名くらいの方にまずは使ってもらい、改善を重ねる期間をもうけるようにしています。
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ITが良いと判断する事と、現場の皆さんが良いと思う基準は違いますからね。
特に私が気を配っている点は下記の通りです。
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1)レスポンスが良い事。
機能が上回っていてもレスポンスが遅くては評価は×です。レスポンスだけでなく、業務全体の時間が圧倒的に早くなったと言われる事も大切なポイントです。
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2)要望に対する改善、機能追加のスピードがレガシーシステムよりも圧倒的に早い事。
これも大事なポイントで、できれば、今日受けた改善要望が、今日の午後に提供できるくらいのスピード感を私は大事にしています。 このくらいでないと、人に感動してもらえませんから。
開発の方には負荷をかけている事は重々承知していますが、特に導入時は今までとは違うと感じてもらう事に重点をおきサポートするようにします。
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それくらいでないと、今まで使い慣れた業務に入り込んだシステムを新しいシステムに変えてもらう動機にはならないと思っています。
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開発者の方には、私の思いを伝え協力を仰ぐ事は予め伝えておきます。
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何しろ外部システムが失敗に終わったら、ERP導入のプロジェクトも失敗に終わるくらいの気持ちで取り組む事にしています。
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IT側の理論(理屈)を現場に押し付けるのはERPだけで十分です。外部システムは柔軟で本当に現場の為になるものでなければなりませんから。
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明日はERPの導入についてお話します。
2025年8月7日
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