3.外部システムの設計 その2
昨日は、外部システム(ERP外で構築する連携システム)の設計のお話をしました。
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今日はツールのお話をしたいと思います。
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まず、ERPとのデータ連携をする為のデータベースが必要です。昨日も述べましたが、これは1つのデータベースソフトに統一しましょう。ERPから見てデータ連携する先が複数あるというのは、インターフェースする相手も増えますし、システム間の整合性をとる事が難しくなります。
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データベースの次は、画面系のソフトですね。これは目的によって何種類か必要になるかもしれません。でも、これも同じ目的で何種類も準備する必要はなく、ある程度限定した方が後々のメンテナンスが容易になります。
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例えば、社外との情報交換系はWeb系のシステム、社内管理や分析系はWeb又はExcel系のシステム、ワークフロー系はそれに特化したシステムなどが一般的です。
あとは、工程管理系など設備と連携が必要なものはxxなどある程度グループで統一しておいた方が良いと思います。
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ここで1点注意していただきたい事があります。それは、現状できている事を新システムに置き換えるだけではダメです。それは最低限の事で、現状システム化できていない範囲まで外部システムはカバーする事で満足度を上げる事ができるのです。
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例えば、現状、帳票やレポートを出すまでが現状のシステムだとしても、新システムはその帳票の先にユーザが行っている業務までカバーしてあげる事が必要なんです。
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例えば、帳票やレポートをダウンロードして、分析用のレポートを作成→公開しているのであれば、新システムは直接分析用のレポート→公開する事までシステムの対象にすべきです。
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それが外部システムの価値であり、ERP導入の効果にもつながります。
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もう1点、大事なのは外部システムは業務に密接に関係するシステムなので安定して稼働する事が一番大事です。多少技術が古くても安定して稼働する事を優先した方が良いと思っています。あと、レスポンスも大事な要素です。
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見た目の良さよりも、安定性とレスポンスを優先してツールを選定される事をお勧めします。
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来週も少し外部システムのお話をしたいと思います。
2025年8月1日
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