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データセンタ選定のお話(1/2)

今日は前職でデータセンタ選定に関わった時のお話をしたいと思います。

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15年以上前の話なので、現在は改善されている内容も含まれているかもしれません。

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全社でBCP(業務継続計画)に取り組み一貫でIT部門から外部のデータセンタ活用の提案をした時の話になります。 

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社内にもそれなりのコンピュータ室はあったのですが、BCP観点から思い切って外部データセンタの選定を始める事にしました。 北は北海道から南は沖縄まで各地にデータセンタは存在します。しかし昨日のブログでも書いたように日本のデータセンタの7割は関東に集中しています。なので、地方のしっかりしたデータセンタはそれほど多くはありません。

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運用部門のリーダー格のメンバーに各地のデータセンタを見てもらいましたが、1つ重要な事に気づきました。

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データセンターの建物や電源設備、セキュリティ等はどこも満足のいくものでした。

しかし、ネットワークが脆弱でした。つまり通信回線が1本しか入っておらず、バックアップ回線が無い状態のデータセンタがほぼ全てでした。

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つまり地震や火災、場合によっては近くの道路工事で回線が切断されたら即システムダウンするリスクをもつセンターがほとんどでした。大手のデータセンターも同様の状況で当時は改善の計画すらない状況でした。

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コンピュータやデータは守られるかもしれませんが、回線が切れたら全てアウトです。

東京が震災した時に大阪で代替業務を行うBCP計画も成り立ちません。

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最終的には2つの回線が別々のNTT電話局から引かれているデータセンターが見つかり、大手企業のセンターではありませんでしたがそこに決めました。

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良いデータセンタが見つかったと思い、経営会議で提案したのですが、経営層から決裁を得るのは簡単ではありませんでした。

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その話は明日にします。(続く)

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2025年7月2日

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