システム設計はシンプル&運用重視で
引き続きシステム設計の話になります。
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キーパーソンからも関係者からも意見を聞き、再度調整をすれば、80点の設計ができるはずです。 (ここでも100点とは言いません。)
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全てを叶える設計ではなく、目的達成のポイントは押さえつつ、それ以外の細かな事は希望は考慮しつつも、システム内をシンプルにする事を優先し設計します。
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理由はいくつかあるのですが、一般的に関係者は現状を前提に課題や仕組みを説明する事はできても、それを前提にどうあるべきという事を説明できる人はごく少数です。
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せっかくシステムを再構築するなら、シンプルで誰でも容易に理解できるように設計して良いのではないでしょうか。また、システムが稼働してから追加要望が入り、複雑な機能も盛り込まざるを得なくなることが非常に多いからです。システム利用者はシステムが見えるようになると、今まで諦めていたことも要望してくるものです。目的が明確で納得できる要望であれば何とかしてあげたいと思うのが人情ですよね。
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そのためにも、システムはシンプル、シンプルに設計しておくことが重要となります。
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もう1点重要なのは、運用負荷を考慮した設計にすることです。
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システム構築は数か月で完了しても、その後数年~数10年運用することも多々あります。
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トラブルが多く常にその対応に追われる様なシステムでは、運用コストが膨大になります。
システムは機能だけでなく、運用負荷やトラブルがある事を前提に設計しておく事がとても重要です。
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例えば、他システムが停止しても自システムが影響を受けない様に設計することは勿論ですっし、他システムから受信するデータ内容の問題が発生しても、他システムが修正されれば自動的に自システムのデータも修正されるように設計したりします。
自動的に処理できない場合は、単純なバッチ処理でリカバリーされる様に設計します。
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これらは一例ですが、想定される運用上の事象やトラブル発生を前提に設計に盛り込んでおくことをお勧めします。
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でもこの辺りの設計は多少の経験が必要かもしれませんが、一旦設計したものをシンプルさと運用を前提に見直す事だけでも価値があると思います。
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2025年6月13日
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