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IT技術者の能力差は無限倍

今日の話題はシステムインテグレータの皆様には嫌われるかもしれませんが、私個人の経験からお話したい話題です。

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IT技術の歴史はまだ数十年と浅く、ブラックボックスのように思われている方が多い事が世間の現実のように感じます。

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なので外部の会社から見積りを提示された時に、この開発にn人月かかりますと提示されて、そうなのか。と思ってしまう人がいかに多い事か。

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そもそも人月という単純労働作業者と同じようにシステム開発を見積もる事の正当性はどうかと思います。

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IT技術者の個人毎のレベルには雲泥の差があり、レベルの低い人が2週間かかっても出来なかった事をレベルが高い人なら1時間でできたという事がざらにある世界です。

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つまり、いかに良い技術者を確保するかが、成功を左右する世界です。

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普通レベルの人を10人集めるよりも、できる人を一人確保する方が時間もコストも圧倒的に低く抑えられるのです。例えその人に2倍の費用を払ったとしてもその方が短い期間で安く良いシステムになるのです。

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なので、人月だけで提案をしてくるベンダーは正直信用してきませんでした。

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良いベンダーは、我々の要求を理解し提案の中に技術者の能力や経験の話をしてきますし、適切な人員が確保できない場合は、正直に難しいと言ってきます。

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でも人月見積しかできないベンダーと付き合わざるを得ない場合もあります。そういう時はその技術者ひとりづつを正直に評価させてもらい、役に立っていない技術者には外れてもらったり、交代してもらう事も正直にやってきました。

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ベンダーはベンダーの見積り理論で提案をしてきます。我々が望んでいる以上の人と期間を提案してくるケースがほとんどだったので、提案の前にこの程度の人と期間を考えていると申し伝えておく事も有効でした。相手にとってもそれを目標に頑張ろうとしますからね。

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話を技術者に戻すと、良い技術者というのは、技術的な能力だけでなく、コミュニケーション能力も高く、トラブルを事前に防ぐような行動をされるものです。常にスピード感をもって物事に取り組み、優先順位を瞬時に判断し、何かあればすぐに連絡や対処してくれるものです。センスが良いと表現しても良いかもしれません。

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IT構築は人をかければ良いものができる世界ではありません。少人数体制の良い技術者をいかに集め、彼らをまとめながら推進できるかが、プロジェクト成功のカギだと思っています。

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それが日本の製造業のITレベルやベンダーのレベル向上にもつながるものと信じています。

2025年5月23日

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