社内IT部門の役割
初めての投稿はこの内容にしようと思います。(社内IT部門の皆様へのメッセージです。)
皆様の会社のIT部門は日頃どんな仕事をされていますか?
パソコンやネットワークの障害対応や基幹システムの開発・運用が仕事の中心になっていませんか?
勿論、それ自体は大事な事ですし、否定はしません。 しかし、それが業務の大半を占めているのであればそれは非常に危険な状態だと私は思っています。
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IT部門もスタッフ部門の一部です。スタッフ部門は経営方針や経営課題を理解し実務部門をリードして現状を変革していく事が一番の役割だと思っています。
つまり実務部門や経営層からの要求を待って行動するのではなく、自ら経営や実務課題解決の施策を考え経営層に提案し推進する事が一番大事な使命です。
これは社外コンサルタントや社外の会社では絶対できない事で、社内IT部門にしかできない役割です。
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つまり、日頃から経営層の言葉に耳を傾け、時間あれば現場に足を運び真の課題を自分なりに理解する事が第一歩なのです。ただ、残念ながらIT部門の皆さんはコミュニケーション力が弱い人が多く、IT部門から動かずPCの作業だけで課題を解決したがる傾向にあります。
例えば、あなたがPCやネットワークの保守作業をされているとして、単にユーザからの問い合わせや障害の対応に応えているだけなのか、会社の方向性と連動した目標や将来像を自分なりに持って業務にあたっているのとでは結果は大きく変わります。目標は具体的であればあるほど達成しやすくなりますよ。
例えば、Aの作業を昨年 20分かけていたものを10分で行えるようにするとか、IT部門に依頼していた作業を実務部門でもできるようにするとか。何でも構いません。現状を良しとせず経営課題解決や業務スピードアップにつながる施策であれば自由に創造し提案して良いはずです。
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幸いにもIT技術はすさまじいスピードで進化しています。つまり道具は沢山あります。
それらを課題解決のためにどう生かすかそれがあなたの腕の見せ所です。
決して最新技術を使う必要はありません。技術は古くても安定し課題解決に直結するものであれば何でも構いません。自信が無ければまずは小さく始める事も可能です。
仕事に100点満点はありません。まずは大きな課題解決 80点を目指しましょう。
理想論のように聞こえるかもしれませんが、これこそが社長が望んでいる姿だと思いますよ。
担当の方はまずはあなたの今期の目標を明確にする事から始めてはいかがでしょうか。
あなたがIT部門長であれば目標を部下の皆さんと共有し、具体的目標値を明確化し担当者毎の目標値に落とし込まれる事をお勧めします。
目の前の問題を解決できた事に満足するのはもうやめましょう。
2025年4月1日